Shuttle Cotton

つくる工程をいつくしむ。

私たち、生地づくりを専門とするテキスタイルメーカーでさえも、その生産効率の悪さから取引先に提案をしない生地があります。230年の歴史を誇る播州織産地の製織現場から、姿を消しつつある「シャトル織機」と呼ばれる力織機が織り上げる生地です。

しかし、肌心地の良いやさしい風合いは、このレトロな織機ならではのもの。それはまさに、自分の時間を丁寧に過ごすことや、大切な人と快適な時間を育むことを味わいたい、新たな生活スタイルにふさわしいもの。手間ひまがかかるだけに、製織工程に携わるあらゆる職人たちの手と想いが、人一倍込められた、ちょっと贅沢ともいえるほど、しあわせな生地なのです。

産地という現場で取り組む私たちならではのものづくりを、一緒にいつくしんでいただこう。そんな想いで、今シーズンのテーマに選びました。

TEXTILE
-Shuttle Cotton-

TEXTILE

レトロな織機から生まれるのは、
手間ひまという贅沢さ。

播州織の長い歴史の中で、産地の最盛期を第一線で支えたシャトル織機。
量産向けに改良された高速織機が普及した今では、わざわざ私たち自らは製織の提案をしなくなった織機です。

一日の生産量が少ない、シンプルなデザインしか織ることができない、糸の補充のため常に人の目と手で見守っていなくてはいけない。そんな理由から、生産効率の良さが第一に求められる時代に合わなくなったのです。

HaTaKaKeの立ち上げに際し、改めて社内に並ぶたくさんの生地を振り返った時、時の流れに取り残され、今そっと姿を消しつつあるこの織機が頭に浮かびました。手のかかる古い機械が、なんだか妙に可愛らしく愛おしく思えた瞬間でした。

今回、HaTaKaKeのデビューとして、そんなシャトル織機にスポットをあてることにしました。

ものづくりへの愛をたっぷり織り込んだ、やさしいコットン生地。

効率が悪く手がかかる一方、シャトル織機は時間をかけてゆっくり織りあげるため、通常のコットン生地に比べ、ふんわりとした風合いに仕上げることができます。

さらに今回は、糸を補強するための「糊付け」を省き、糸にかかる負担を軽減。それにより、コットン本来の柔らかな風合いを、より一層感じていただけるようになりました。また、最後の加工にも人工的な薬剤は使用せず、とことんナチュラルな仕上がりを目指しました。

ものづくりの速度を落として時間をかけ、たくさんの職人の愛情をたっぷりもらった生地。今だからこそ、余計に貴重で贅沢な一枚です。特有の風合いや、生まれるまでの背景を身にまとっていただくことで、この生地同様、ゆっくりとした特別な時間を過ごしていただけると思っています。

あなたと一緒に、生きる服。

今回は、シャトル織機ならではの“播州織らしさ”を表現するため、播州織の代表&定番柄であるギンガムチェックに淡いトーンの細いラインを配した「CHECK(チェック)」、そのギンガムチェックをベースにスタイリッシュなニュアンスを表現した「STRIPE(ストライプ)」、さらに無地の「SOLID(ソリッド)」3種の生地を使い、5つのアイテムをご用意しました。

CHECK(チェック)

SHATTLE COTTON
/CHECK

STRIPE(ストライプ)

SHATTLE COTTON
/STRIPE

SOLID(ソリッド)

SHATTLE COTTON
/SOLID

例えば、普段のスイッチをオフにしてぼんやり過ごしたい時。そんな休日を、心ゆくまで楽しむしあわせを感じたいひとときに。
明日の私が新しい自分に出会えるよう、学びへの意欲にあふれた一日に。
ちょっとそこまでのお出かけで、気持ちを切り替えたいときに。

使い込み、洗濯を繰り返すほど味が生まれ、体に寄り添い自分のものになる洋服たち。
敢えて残したシワの一本一本まで、ぜひ愛おしみ、ご堪能ください。

PRODUCTS

ALL PRODUCTS