HaTaKaKe

織機にタテの糸をのせることを、私たちは“機(ハタ)にかける”といいます。
糸が機にかかるその時が、糸が生地なる最初の一歩。
糸が交わり織物になる。スケッチに描いた画が生地になる。

HaTaKaKeは、そんな始まりの時を共有いただきたいとの思いから名付けました。

糸を選び、50万色の中から思い通りの色に染め、何千本もの染まった色を並べてしなやかな生地に織りあげる。この産地で90年間、「播州織」と名付けられた織物の製造販売を続けてきたテキスタイルメーカー島田製織株式会社が、ものづくりの過程を現場から大切に発信する播州織ブランド。それがHaTaKaKeです。

素材や風合い、色づかいなど、こだわりを大切にしたものづくりには、時としてスピードより手間ひまに重きを置く、欠点と思えるものを味わいとして楽しむ、そんな向き合い方が求められることがあります。それが許されるのは、私たちがテキスタイルメーカーだから。同時にそれは、生地の持つ可能性をこれまで以上に広げてゆける喜びでもあるのです。

素晴らしい職人や技術、歴史と伝統にあふれる産業を守りながら広めてゆくために。
時には新たに開発された糸を用い、時には最先端の技術を取り入れ、これからも常に挑戦し続けることで、地域産業全体を盛り上げてゆきたく思います。

手を通した時、どこでどんな人たちが、どんな風に携わったのかが浮かび上がる服。HaTaKaKeをお届けします。