Panel textile
アイテムとリンクさせてつくるパネル柄
柄を思い描いて糸を染め、染まった糸を企画書通りに並べて織り上げる。
先染め織物である播州織の生地づくりは、柄やデザインの構成を考えることからはじまります。
大きなサイズになると、その柄を構成するひとつのパターンに、数千本もの糸が必要になることも珍しくはなく、織機によっては、この数千本もの糸を使った柄を織り上げるため、模様の配置をペーパーカードと呼ぶ紙に、一つひとつ手作業で変換することもあります。
産地に息づく職人の技と協力あってこそ出来上がる生地。
今回HaTaKaKeは、まずは製品の最終形を明確にし、用途にあわせたリピートを組むパネル生地をつくりました。
糸からつくるHaTaKaKeのカタチ
播州織の特徴のひとつは、糸の染めはじめから製品の仕上がりを思い描けること。
その魅力を活かし、先染め織物ならではの製品づくりを楽しみました。
形にしたいアイテムに合わせ、柄をデザインする――。まさに、糸からつくるHaTaKaKeならでは。
また、緯(ヨコ)糸の本数や加工による生地の縮みを、あらかじめ計算して製織にとりかかることで、生地のロスを最小限に抑えることも叶えました。
もちろん、素材にも播州織らしさをふんだんに取り入れています。
日常にこそ上質さを
播州織の原点であるコットンをメインに、もうひとつの天然素材の定番、麻を織り交ぜた綿麻の生地。
コットンのやわらかさとカジュアル感に、麻のさわやかさとしなやかさを組み合わせることで、それぞれの良さをうまくリンクさせ、上質な手触りとナチュラルな風合いに仕上げました。
こうして仕上げた生地は通気性や吸水性が高く、型崩れしにくい丈夫さも魅力で、ほどよく生まれるしわさえ、おたのしみいだけます。
緯(ヨコ)糸には、無染色の生成り糸を。部分づかいに抑えた色糸は、スマートなパネルボーダー柄に。デザインを主張しすぎることなく、素朴な素材感を感じていただけますように。
飽きを感じず長く愛せる、シンプルなデザインとナチュラルな使い心地。
「日常づかいだからこそ、上質さを大切にしてほしい。」
日々の暮らしに寄り添う、HaTaKaKeからのメッセージアイテムです。